2005年の収穫:書籍篇

対岸の彼女

対岸の彼女

■批評を読むための前提知識として必要なので、本当はそんなに読む気もしないけど仕方なく。というのがこれまでの自分の小説の読みかただったのだが、それとはまた別の読みかたというもの――小説を読むことそれ自体の快楽――に気づかされたのが本書。そういう意味で、個人的に、記念碑的な作品。
不登校は終わらない―「選択」の物語から“当事者”の語りへ

不登校は終わらない―「選択」の物語から“当事者”の語りへ

■「居場所関係者」として無関心ではいられなかったというのもあるが、ともかくも本書を読んであれこれ語りたいと思ったことが、当ブログ開設の直接的なきっかけに。ブログを書くということが、自分の生活にいろんな点で変容をもたらしているので、やはりそういった点で、自分の現在を形づくるきっかけのひとつとして、貴重な刺激をくれた一冊。
社会学研究法 リアリティの捉え方 (有斐閣アルマ)

社会学研究法 リアリティの捉え方 (有斐閣アルマ)

■めがねっこ萌え文系男子なるアイデンティティのもとで自我運営してきた漏れですが、そんな数式・数字アレルギーな自分に「数理系の学問のおもしろさ」みたいなものを初めて実感レヴェルで伝えてくれたのが本書。そこで生まれた動機づけみたいなものは、まだどこにも接続されてはいないのだけど、少しずつでもちゃんと育てていくつもり。