大学図書館

仕事の合間に山大のY研究室へ。わが恩師Y先生が、とうとう研究書を出版することになったとのこと。プロイセン貴族の領主制(グーツヘルシャフト)がテーマだそうな。楽しみ。出版にいたるまでのいろんな話を聞いた。

「みんな」のバカ! 無責任になる構造 (光文社新書)

「みんな」のバカ! 無責任になる構造 (光文社新書)

その後、夕方の仕事までの一時間ほどを大学図書館で過ごす。仲正昌樹『「みんな」のバカ!』を読了。良質の思想史本。利用者カードも作成してもらい、今までよりもさらに敷居が下がる。書店で無意味なブラウジングや時間つぶしをしている暇があるんだったら、これからはここへ来て読書に励めばよいのだということにようやく思い至った。たとえ一般開放しているとはいえ、大学図書館は大学生の場所、大学も卒業したら無闇に立ち入るべきでない、なーんてどっかで自分に枠をはめていたのでした。改めて考えるに、そんなことはないんだよね。何処であれ、どんなときであれ、知りたいという欲求があれば、そこがその人にとっての学びの場であるべきなんだ。大学図書館で思想史を読むという昔懐かしの行為をトレースしたことで、自分の中に密かに仕掛けてしまっていた封印のようなものがふっと外れたような気がする。ということで、毎週火・水曜は大学図書館で論文読みをすることに決定。もちろん昼は学食のカレー。そのうちこっそり授業にももぐってしまおうかしら。